絶望できる才能

統合失調症と診断されて以来、まるで地獄を味わうかのような日々が続いた。自殺未遂によって強制入院させられたことも一度や二度ではない。心は死を望んでいるのに体が生きようとしているのが滑稽で、ただただ悲しかった。友人はもちろん、家族にも理解してもらえない有り様。まあ、いま思えばそれだけ周囲に期待してもいたんだろう。

 

そういえば、絶望できるのも才能のうちと誰かが言っていた。まともな人なら、そんな才能いらないよ!ってなるだろうな。でも、今はその才能を持っている人と巡り会いたいと思う。そう思うのは、私の絶望感がいくぶん薄れたせいかもしれないが。